生命保険は毎月(もしくは毎年・一括)保険料を保険会社に支払って、将来自分が死んだ時や、怪我・病気などで費用が発生した時に、保険会社が保険の保証分を支払ってくれる仕組みです。

 万が一の時の保険が生命保険であり、安心して生活できるための金融商品として位置付けられています。

 保険の種類にも色々ありますが、生命保険の代表である死亡保険は、保険契約者が死亡した時、遺族に何千万円と保険金として保険会社から支払われます。その間、保険契約者は保険会社に保険料を納めています。コツコツ支払ったものを将来受け取ること、保険は財産と言えます。

 それらの保険はインフレが来ますと、目減りしていきます。基本的に将来もらえる保険金の額は、保険契約時に確定しています。(変額保険などは運用次第で保険金額が変わっていきます。) 

 保険とは、保険料を20年間とか30年間支払って、保険金を受け取る金融商品です。保険料の支払いを始めてから保険金を受け取るまでの間にインフレが発生しますと、お金の価値は下がっていきますので、受け取る保険金の価値も下がっていきます。

 なお、保険金をもらえる理由が早く来てしまった時、保険料を支払った総額よりも保険金の方が多い場合でも、インフレでお金の価値は下がりますので、やはり目減りしてしまうことになります。

 保険会社は保険契約者から集金したお金を国債や株式などに投資をし、出た運用益や保険料の元本を保険金の支払いに当てています。中にはインフレに強い投資運用先もあるとは思いますが、やはり現金や国債などの投資比率が多い保険会社が普通です。となりますと、インフレで資産価値は下がってしまいます。

 保険会社はインフレで資産が目減りしてしまった場合、保険契約者に保険金を支払う金額は確保されているのかという疑問がありますが、保険会社はソルベンシー・マージン(支払余力)と言って、万が一のための責任準備金を厳格に積み立てていますので、金融庁の厳しい指導もあり、保険金が支払われなくなったり、減額されるリスクは低くなっています。ソルベンシー・マージン比率が高い保険会社を選ぶのもポイントのひとつではないのでしょうか。